自家シュリンク包装をやってみて感じた利点と欠点
今はもうシュリンク包装やっていないのですが、またやるかもしれないので備忘録。
自家シュリンク包装をする一番の理由は「見栄え」と思います。一通り機材を揃えて試してみたのですが、今はOPP袋で済ませています。
目次
機材
使用したヒートガン、シーラー、シュリンクフィルムは以下の通り。
作業手順
以下の手順で包装しました。ヒートガンだけでフィルムを収縮させるのは手間だったのでトースターを併用することで時間短縮を計っています。
①ロールからハサミで必要な長さだけのフィルムを切り取る
②片端をシーラーでカット
③箱をフィルムに入れてシーラーで閉じる
④つまようじでフィルムの2箇所に穴を開ける
⑤トースターで加熱
⑥ヒートガンで細かいシワを伸ばす
オーブントースターを使ったシュリンク包装を試しました。
— かく🎲遊陽ゲームズ (@SusabiG) 2019年9月16日
【条件】
・箱寸法120x85x27
・ロール型シュリンクフィルム(20ミクロン厚)
・190度で12秒加熱
・連続して15個を包装
・合計所要時間:約30分
・加熱工程所要時間:約5分
・トースターは網が汚れていたのでアルミホイルを敷設
(続く) pic.twitter.com/ncc9Rs4VJb
最初は1個あたり2分くらいかかりましたが、作業に慣れていけば1個あたり1分くらいでできそうです。
シュリンク包装の利点と欠点
OPP袋への袋詰めと比較した場合の利点と欠点は以下の通りです。
利点
- 機器の減価償却をしてしまえば安い
- 製品感◎
欠点
- 作業を並列化しずらい(もう1セット用意できれば解決はする)
- 電力消費多いのでブレーカー注意
- 高温を扱うので「ながら作業」ができない。暑い。
やってみた感想
綺麗!これお店に並んでいるやつだ!
シュリンク包装をやってみようと思ったきっかけは「包装作業を短縮できないか?」という悩みだったのですが、それに対しては「作業を効率化すれば時間はOPP袋とそんなに変わらない」という結論です。ただ、シュリンク包装では「ながら作業」ができないのが僕にとっては大きな欠点でした。夜中にグダグダとyoutubeやアニメを見ながら作業する僕のスタイルとは噛み合わせが悪かったからです。また、狭い部屋に機材を広げて作業するのはめんどくささが勝ってしまいがちでした。
シュリンク包装は店頭に並んだ時に最も良さを発揮します。一方、商品を対面でアピールできるイベントや物理的な商品棚の無い通販サイトでの販売ではあまり効果が見込めません。(きちんとしている感は出せるので無意味とは思いませんが)イエローサブマリンなどの店舗委託のように他の商品と並べて置かれるシチュエーションではシュリンク包装ができるとベターでしょう。そのあたりは販売方法によって変えても良いかもしれません。
ものぐさな僕はすっかりOPP袋に回帰してしまいましたが、200~300個くらいまでの生産なら頑張れると思います。それ以上になってくると作業スピード重視でOPP袋で簡易的にやってしまいたくなる、という所感です。初期ロットが1000個とかならお金で解決した方が良いでしょう。
まとめ
- 「商品感」はテンションが上がるのでやってみると楽しいし、小ロットできっちり作っていくのには良いと思います。
- 作業の並列化や「ながら作業」に難点があるので、中ロット規模の作業では負荷が高くて大変かもしれません。(個人差あり)
- 販売の形態によってOPPと使い分けるのもありだと思います。